睡眠
ピッツバーグ睡眠質問票について
2021年7月12日
睡眠研究で最も使われるピッツバーグ睡眠質問票について解説します。
ピッツバーグ睡眠質問票とは
ピッツバーグ睡眠質問票(Pittsburgh Sleep QualityIndex;PSQI)は,主観的な睡眠の質や睡眠障害の症状を評価するために開発された質問紙であります。
睡眠障害のスクリーニングや治療による変化指標に用いられていて、過去 1か月間の睡眠について,計18項目の質問で構成されています。
どういうことがわかるか
回答は,7つのコンポーネント(睡眠の質,睡眠時間,入眠時間,睡眠効率,睡眠困難,睡眠薬の使用,日中の眠気)に分類され,得点化されています。
7つのコンポーネント得点を合計し,PSQI総合得点を算出します。
PSQI総合得点の範囲は 0~ 21点で,得点が高いほど睡眠が障害されていると判定される.
PSQIは,睡眠全般を評価するうえで非常に信頼性・妥当性の高い尺度であり,日本語版(PSQI-J)も開発されている.
カットオフ値はオリジナル版と同様 5.5点で,6点以上は「睡眠に障害がある群」とされている.
どれくらい信頼性があるか
- 世界的に睡眠研究で使用されている主観評価の1つで、日本語に和訳した調査票も日本人研究者により妥当性が評価されており、日本睡眠学会でも認可されています。
- google scholarによると、英語版は現時点で686本の論文に引用されてました。
この2点からも睡眠についてのチェックをするのに信頼性のある質問票であると言えます。